作家・須藤古都離が上原ひろみのライブを聴いて大学中退を決めた理由とは?

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燃えカスのような大学時代

 2022年、メスのゴリラを主人公に据えた衝撃作「ゴリラ裁判の日」で第64回メフィスト賞を受賞しデビューした作家の須藤古都離さん。作家を志す前の学生時代、進むべき道に迷っていた彼は、ある一人の音楽家と出会い、人生の矜持を得たという――。

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 僕は音楽が好きだ。高校ではマンドリンという少々マイナーな楽器のオーケストラで指揮者をしていた。音楽に向き合うのはツライ。部員と向き合うのは更にツライ。あの日々をよく生き延びられたなぁ、と今でも思う。...

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