ヘソ出しやノースリーブ、胸元の開いたワンピース姿も 富士山に危険な“軽いノリ”外国人が急増中

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ワンピースにサンダル、ホットパンツ姿の外国人まで

 富士登山者がコロナ禍前を上回る勢いで増えている。入山者数の多い吉田ルート6合目の計測では、7月1日の山開き以降の5日間で既に9千人を超える勢い。この数字は過去10年で2番目の数になるそうだ。それ自体はさしたる問題ではないのだが、関係者が困惑するのは軽装の外国人観光客の姿が目立つことだ。

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 8月5日と6日の休日にも吉田ルートの登山口には人だかりができていた。見た目の印象では、実にその半数近くが外国人観光客。

 気になるのは、しっかりとした登山装備で臨む日本人と比べると、外国人の中には明らかに軽装すぎる者が目立つこと。

 薄着、サンダル履き、ワンピース、ビニール傘……6合目付近で定点観測していると、そんな場違いなファッションの外国人が次から次へとやってくる。

 さすがに全員が頂上を目指しているわけではないのだが、行けるところまでは行くつもりという軽いノリの外国人登山客は珍しくないようだ。問題は、その判断が往々にして甘すぎるということだろう。

相次いで救助された外国人観光客

 富士山での救助活動を行う静岡県警察本部によると、山開き後の1カ月間で救助要請は33件。この数字はコロナ前の2019年(16件)の倍以上ということだ。

 7月24日には山頂付近で高山病になったカナダ人男性がブルドーザーで下山。26日には弾丸登山の米国人男性2人が夜道に迷って救助され、8月1日には軽装で7合目まで登った20代のフランス人男性が足を捻挫して救助されている。

 言うまでもないが、山頂付近は麓より20度以上気温が低く、急な降雨もある上に、紫外線も強く足場も悪い。軽装での登山はもってのほかだ。

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