バイきんぐ・小峠が本気で悔しがった錦鯉のM-1決勝 「人生を変えるかもしれない大舞台。これは勝てないなと思った」
爆音バーとキャンプ
さて、そのバイきんぐが13回目となる単独ライブを9月に開催する。2、3日(日経ホール=東京都千代田区大手町)と9、10日(日本教育会館一ツ橋ホール=東京都千代田区一ツ橋)の計4公演だ。
公演タイトルは「爆音」。小峠のアイデアだという。
「新宿に最近よく行くヘンな店があるんです。店内で流すリクエスト曲のボリュームをどこまでも上げますという爆音バーです。曲をリクエストすると店員が『今からボリュームを上げていきますので、限界がきたらストップと言ってください』と言うんです。それで曲が始まると、ぐんぐんとボリュームを上げていって、壁が揺れるぐらいまでいくと、さすがに『もういい、もういいです』と言って(笑)」(小峠)
ボリュームもマックス近くまでいくと、逆に気持ちよくなるという。
「酒を飲んで、爆音で音楽を聴きたい時には最高の店ですね。ただ、あまりにもうるさいと警察が来ることもありますけど」(同前)
相方の西村は言わずと知れたキャンプマニア、それもソロキャンプブームの立役者としても知られる存在だ。当然「爆音」は嫌だという。
「僕はうるさいのは苦手なので、爆音バーには行きません。キャンプも絶対に人がいない場所でやります。誰かいると嫌なので。それでいつでもソロキャンプができるように、自分の山も買いましたから」(西村)
キャンプ好きが高じて、群馬県内にある山の一画、約460坪を買ったのだが、
「今年の3月に1年ぶりぐらいで行きました。別に手入れも何も必要なくて、そのままでしたよ。目印? そうですね、地面に20メートル間隔ぐらいで杭が打ってあるんです。それを囲んだのが僕の土地ということで。行く度に違う場所でキャンプして楽しんでいます。僕みたいに山を買う人、今は増えているみたいですよ」
西村は2019年から放送されている「西村キャンプ場」(テレビ新広島)という初の冠番組も持っている。趣味が見事に仕事に結びついた。
「でも、キャンプブームって長いよね?」(小峠)
「長いね。いまだにテントとか売れているし。今は80年代後半に次ぐ第2次キャンプブームなんだけど、これだけ分母が増えるとマナーの悪い人も出てくるみたいで、よくニュースにもなって。テントを設営したまま帰ったり、他人の田んぼで焚火をしたり……さすがにそういうのは気になるけど」(西村)
夏場のキャンプ場というと、クマの来襲も気になるが。
「クマ? 会ったことないです。イノシシもないです。会ったことがあるのはカモシカだな。人を襲うことはないです。カモシカは森の哲学者と言われていますからね。長いひげを生やして、のっそりと歩く。人畜無害ですよ」(西村)
近況を聞いてみれば爆音とソロキャンプ、まったく正反対の二人である。また、普段もピンでの仕事が多い二人だが、彼らの原点はあくまでも舞台の上で繰り広げるコントである。毎年夏に恒例となっている単独ライブにはどのように取り組んでいるのか。
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