韓国併合か、仏印進駐か、独ソ戦か――歴史家たちが考える対米開戦の「引き返し不能点」

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 太平洋戦争の勃発については、戦後80年ちかくを経た今もなお、さまざまな原因があるといわれる。日本が対米英蘭開戦に踏み切った昭和16年12月8日(日本時間)、日本軍はイギリスの植民地であったマレー半島、アメリカ海軍の基地があるハワイの真珠湾を奇襲攻撃したが、その前に、この戦争につながる出来事がいくつも起こった。

 圧倒的な国力差のあるアメリカに戦いを挑んだことは、後から考えると、無謀な試みとしか言いようがない。だが、山本五十六が語ったように、開戦から半年から1年の間は、広い太平洋を戦場に互角以上の戦闘を繰り広げたのも事実である。...

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