米国はリモワ普及で商業用不動産市場が低迷…オフィスビルの価値が110兆円減少との衝撃的試算も
リモワ普及で社員がオフィスに戻らない米国
米国ではこのところ「ソフトランディング(景気軟着陸)」論が優勢になっている。
今年第2四半期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比2.4増と、市場予想(2.0%増)を上回った。6月のインフレ率が前年比3.0%増に低下しているのも好材料だ。市場では「年末までにリセッション(景気後退)に陥る」との声がほとんどなくなり、株式市場も好調さを取り戻している。
そんな中、米国経済に暗い影が忍び寄っている。
米総合不動産サービス企業「ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)」は「米国のオフィス面積が史上初めて減少する可能性が高まった」との見方を明らかにした。...