心疾患リスクを上げる“3つの白い粉”に要注意 「ロボット心臓手術」世界的権威の日本人医師が警告

ドクター新潮 ライフ

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心臓を長持ちさせるためには食生活を大事にすべき

 心臓病治療の第一人者である渡邊剛医師(「ニューハート・ワタナベ国際病院」院長=東京都杉並区)は、これまで6805例(2022年12月まで)の心臓病手術を行った。なかでも「ロボット心臓手術」は1500例以上と、2019年から4年連続で世界最多を誇る。

 中学生時代に手塚治虫氏の漫画「ブラック・ジャック」にあこがれ、医学の世界に踏み込んだという渡邊医師は、心臓を長持ちさせるためには食生活を大事にすべきと説く。

「心臓外科医として、1人でも多くの患者さんの命を救いたい。24時間、心機能を動かして人を生かす心臓は、構造が複雑で、それだけに一度支障をきたすと治療も至難です。その心臓を元気に長持ちさせるために、せめて日常の食生活を大事にしなければなりません」(渡邊医師、以下同)

 心臓病を主にする「心疾患」は、がんに次いで日本人の死因第2位(厚生労働省「令和4年(2022年)人口動態統計」)。「日本人の三大死因」は、ここに3位の老衰を加えたものだ。

 そんな怖い心疾患は、「狭心症」や「心筋梗塞」、「心房細動」(痙攣を起こし全身に血液を送り出せなくなる病気)など実に多数。予防法はあるのだろうか?

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