「関心がない」が7割 苦境「大阪・関西万博」を心待ちにする万博マニアが楽しみ方を解説

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パビリオンの詳細は未定

 そんな二神さんに大阪・関西万博への期待を語って頂きたいところだが、建物の外観こそ明らかになってきたものの、まだ展示内容の詳細は明かされていない。

 各国のパビリオン以外には、企業や業界団体が出展するパビリオンやブースとして、吉本興業、パナソニック、パソナグループやバンダイナムコホールディングスなど、13企業・団体がパビリオンの出展参加者に決定したのみだ

 二神さんは「チケットの発売が始まる秋ごろには、展示の内容や会場の様子がある程度明かされるのではないか」と見る。ちなみに、愛知万博の例では出展企業はパビリオンの総工費と運営費、原状回復費などを含めると、30億~50億円の費用がかかったという。

「せっかくなので海外から万博を訪れた人が、日本各地を訪れるきっかけになるような展示があるといいですよね。例えば、全国で作られた日本酒をふるまう『日本酒パビリオン』を作り、その生産地を訪れることに繋がれば素敵ですよね」

「通期パス」は30000円

 チケットの種類や価格は既に発表されており、会期中に販売される1日券は大人7500円、小人1800円である。その他、開幕券、前期券、夏パスや夜間券など様々なバリエーションがある。どのチケットが狙い目なのだろうか。

「153カ国・地域が参加する上に、人気のあるパビリオンは入場まで数時間待ちということもあり、1日で全ての展示を見ることは難しいです。そうなった場合でも、定められた期間中に何度も入場できる複数回入場パスであれば、『また今度見に来よう』ということができます。パビリオンによっては、会期の途中で展示内容を変えたり、配布するノベルティの種類が変わったりすることもあるので、何度行っても楽しめると思います」

 じっくり楽しみたい人にとっては、複数回入場パスが便利というわけだ。

「注意が必要なのが、複数回入場できる券は、11時以降でないと会場内に入れないということです。というのも、開園後すぐの時間は混雑するので、そのピークを分散させる目的があるようです。これまでの万博では、会場内を熟知した常連の人が朝から人気パビリオンに向かい、スムーズに観覧をし終える一方、どこから回って良いか分からない初見の人が気づいた頃には、数時間待ちの行列ができてしまっているといったことが起きていました。その対策に、複数回入場パスに時間制限を設けたのではないでしょうか」

 複数回入場パスには、7/19から8/31まで何度も入場できる夏パス(12000円)と、最終日までの10日間以外なら会期中いつでも使える通期パス(30000円)の2種類がある。

「30000円もするので、ハードルが高いという人もいると思います。ですので、まずは1日券を前売りの時期に安く買って行ってみて欲しいです。『こんなに楽しいなら何回も行きたい』となって、通期パスを買う人がきっといると思います」

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