【日大会見】澤田康広副学長に不快感を覚えた視聴者多数 ヤメ検なのに発言内容もグダグダのウラ
法令無視
「パケであったりブツであったり、ご自身の職業経験からくる自信だと思いますけど、大麻カスだとしても大麻は大麻なんですよ。0・19ミリグラムでも大麻は大麻なんです。検察の時は『それは大麻だ』と立証する側におられた方が、ことさらにカスであったり、量が少ないということを言い出してる時点で、保身に回っている印象を受けた」
「元検事の次席までやられた方が、『パケに入ってるブツ』と言ってるわけですから、それは違法である可能性が限りなく高いわけじゃないですか。それを私の責任で、一民間人が保管し続けようというのはあってはならない」
法曹家たるもの法令遵守が求められるのは言うまでもない。ところが、澤田氏の行動は、正反対の“法令無視”なのだ。
今回の大麻問題では「空白の12日間」も疑問視されている。日大側が大麻カスや錠剤の覚醒剤を発見したのは7月6日。ところが、警察に通報したのは12日後の18日だった。SNSでは「薬物反応が消えるのを待っていたのではないか」という指摘が多い。
犯人隠避
元大阪地検検事の亀井正貴弁護士氏は9日、テレビ朝日系列の「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、空白の12日間について「驚いた」と率直な感想を述べた。
「違法薬物は、違法性のある物と同時に重要な証拠。これを警察に持って行かなかったのは大きな問題で、所持罪の疑い、犯人隠避、証拠隠滅の疑いがかけられる状況」
「自らが容疑を受けるリスクを考えなかったのだろうか。逆に言うと検察官は警察を指揮する立場でもあるのでそういう甘えもあったのか」
会見で澤田氏は「隠蔽ではなく、本人に反省を促して自首させたいと考えていた」と反論した。だが、佐藤みのり弁護士(37)はYAHOO!ニュースのオーサーコメントで、次のように批判した。
《法的な意味での「自首」というのは、犯行や犯人が捜査機関に発覚する前に、犯人が自らの意思で捜査機関に犯罪を行った旨を申し出ることをいいます。本件では、警察が犯行の情報をつかんでおり、大学側に情報提供したような経緯が報じられているため、法的な意味での「自首」はすでにできなくなっていた可能性が高いでしょう》
果たして、澤田氏は本当に検察官だったのだろうか? 法学部の教授に相応しい法的な知識を持っていたのだろうか?──こう首をひねった人も多かったのではないか。
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