ドン底から脱出「ドムドムバーガー」の女性社長、「仰天メニュー」開発のために担当者を“減らした”理由
「“美味しいから”という理由で押し切りました」
また、藤﨑社長はメニューに“独自性”を打ち出すため、開発に関わる人数を減らした。人数が多いと“無難”を求めてアイデアを潰そうとする人が出てきがちだからだ。藤﨑社長と浅田裕介氏の2人体制にして生まれたのが、2019年10月販売開始した「丸ごと!! カニバーガー」。ソフトシェルクラブが丸ごと一匹挟まった例のバーガーだ。その見た目のインパクトからSNSで大ウケし、3ヵ月分が1ヵ月で売れる大人気商品に。その後も数回再販されている。
「実は役員会では反対されたんですよ。お店で作るのが大変じゃないかって。でも私が“美味しいから”という理由で押し切りました」
(以下、変則インタビュー形式)
――社長、美味しいからとおっしゃいますが、いわゆる“映え”や“面白さ”でウケるのを計算したんじゃないですか?
「面白さというか、ソフトシェルクラブって美味しいんですよね。美味しくなければやりません。『丸ごと!! カマンベールバーガー』(バンズの代わりにカマンベールチーズでパテを挟んだバーガー)もそう。美味しいからです。話題作りのために変わった商品を出したところで、SNSで写真を見た方が食べに行って、美味しくなかったらそれで終わるんです。『美味しいのはお客様との最低限の約束』です」
――おっしゃる通り、肝心の味が悪ければ話題は長持ちしないですね……。
なお最新の期間限定商品「台湾ミンチのニラたまバーガー」は、注文を受けてから鉄板でニラたまを作り、バーガーに挟んでいる。激辛も選べるといい、カニバーガー同様、店舗でひと手間かけた商品だ。
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