「夏の甲子園」で起きた“歴史的大番狂わせ”…優勝候補が初戦で敗退する大波乱も
「松井(秀喜)さんの気持ちがわかりました」
高校野球はトーナメントの一本勝負。時には優勝候補が“勝利確実”と思われた相手に敗れる波乱も起きている。そんな高校野球の歴史に残る「ジャイアントキリング・ゲーム」を振り返ってみたい。【久保田龍雄/ライター】
超高校級選手を揃えた優勝候補が、初戦で姿を消す波乱が起きたのが、1994年である。
同年の横浜は、高校通算41本塁打の4番・紀田彰一(横浜→西武)をはじめ、3番・斉藤宜之(巨人→ヤクルト)、5番・多村仁(横浜→ソフトバンク→DeNA→中日)の最強クリーンアップに加え、投手陣も矢野英司(横浜→近鉄→楽天)、横山道哉(横浜→日本ハム→横浜)と強力で、“東の横綱”だった。...