「ドクターX」はまた断られて今秋も復活ならず…米倉涼子が誕生日メッセージで匂わせた決別

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ネットドラマに傾倒か

「米倉さんがNetflixとAmazon Prime Videoのオリジナルドラマに2年続けて主演したことも影響している」という。

 政治スキャンダルの真相を追う記者役を演じた「新聞記者」(2022年)と海外で亡くなった人の遺体を遺族に送り届ける国際霊柩送還士役の「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(今年3月)である。

「地上波のドラマや映画以外にも映像作品を演じる場はあるのだと痛感したでしょう」

 米倉が「エンジェルフライト」の撮影に入る前、こんな言葉を口にしたことがドラマ界で話題になった。

「監督に対し、『ドクターX』調にしないでほしいと伝えた」(制作会社スタッフ)

 濃くなった大門未知子色を薄めようとしているのだろう。この制作会社スタッフは「NetflixとAmazon Prime Videoの作品をやり、ネットドラマの魅力に気付いたのではないか」とも語る。

 なにしろ制作費のスケールが違う。「ドクターX」の制作費はほかの1時間ドラマの約3000万円よりやや高いと見られているが、Netflixのドラマは約1時間あたり約1億円。Amazon Prime Videoのドラマもこれに近いとされる。制作費が高額になると、脚本づくりや撮影スケジュールに余裕を持たせることが可能になり、小道具やセットなどもグレードアップする。

 もちろん、ギャラも上がる。「ドクターX」の米倉のギャラは1話当たり約600万円。ほかの連ドラの主演者は上限が300万円程度だから、超が付くほど破格だ。それでもNetflixとAmazon Prime Videoのギャラとは比較にならない。「主演なら、どちらも1時間作品の1話分で1000万円は下らない」(同・制作会社スタッフ)。こんなギャラを出せる地上波のドラマはない。

 このギャラが入るなら、1年に1作品程度、ネットドラマに出演するだけで、地上波ドラマに出なくたって困らない。その上、米倉は6社とCM契約を結んでいる。「キューピーコーワシリーズ」「楽天モバイル」「コーセーコスメポート」などである。1社当たりの年間契約金は少なく見積もっても3000~4000万円はあるので、CM収入だけで2億円を超す。これなら、やりたい仕事以外は断れる。

「ドクターX」の企画者は古賀誠一氏だ。テレ朝のプロデューサーなどではなく、米倉が所属していた芸能事務所「オスカープロモーション」の会長である。米倉が同社から独立したことも出演辞退に関係していると芸能事務所社員、ドラマ制作者たちは見ている。

 米倉は1992年の「第6回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞したことから、そのままオスカー入りした。そして2004年の主演連ドラ「松本清張 黒革の手帖」(テレ朝)が大ヒットしたことにより、人気と実力を兼ね備えた女優と称されるようなった。

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