「横浜vs慶應」の“誤審”を審判団が認めていた? 「2時間ほど話して誤審を認めたと聞いている」

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2時間の話し合いの末

 だがしかし、ある横浜高校の関係者は、次のように証言する。

「あまりにひどい判定だったので、試合後、村田監督が審判に訴えに行ったんです。当初は誤審であることをなかなか認めようとしなかったようですが、2時間ほど話し合い、最終的には(誤審だったと)認めたと聞いています」

 密室のやり取りは詳(つまび)らかではないが、少なくとも横浜側にとって“誤審を認めてもらった”と受け取れるような発言を、審判団がしたとみるべきだろう。

 最後に、高校野球に詳しいライターの菊地高弘氏の話に耳を傾けてみよう。

「過去には誤審で大紛糾し、立腹した観客がグラウンドに雪崩れ込んで審判に詰め寄ろうとする試合もありました。誤審対策、さらには審判員を保護する観点からも、監督の要望でビデオでの判定が可能となる“リクエスト判定”を導入すべきでしょう」

 過ちを繰り返さない仕組みが必要だというのである。

週刊新潮 2023年8月10日号掲載

ワイド特集「アウト? セーフ!?」より

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