「横浜vs慶應」の“誤審”を審判団が認めていた? 「2時間ほど話して誤審を認めたと聞いている」
第105回全国高校野球選手権記念大会が開幕した。地方大会ではあまたの有力校が涙をのんだのだが、特に物議を醸したのは、先月26日に開催された神奈川大会の決勝である。疑惑の判定が勝敗を分けたと、SNSを中心に喧(かまびす)しいのだ。
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横浜高校が慶應義塾高校を2点リードして迎えた9回表、ノーアウト一塁の場面。慶應の1番打者が打った打球は、二塁正面へのゴロとなった。横浜のセカンドは、併殺を狙いショートに送球。ショートがセカンドベースを踏んでファーストに転送し、ツーアウトになるはずだった。だが、
「二塁塁審は、ショートが捕球する際にベースを踏んでいないと判断。二塁に駆け込んだ走者をセーフと判定しました。さらに、1番打者も俊足を生かし、一塁もセーフに。そして3番打者が逆転スリーランを放ち、6対5で慶應が勝利したのです。際どい判定が勝敗を分けたため、SNSでも“あれはアウトだ”“いや、セーフだ”と紛糾しています」(全国紙記者)
謝罪の言葉があった?
横浜高校野球部OBでタレントの上地雄輔(44)も、X(旧・Twitter)で、
〈本当に1プレイで急に進路や未来や野球の道が途絶える事があります〉
などと判定に疑義を呈している。そんななか、さる高野連関係者が声を潜めて以下のように明かす。
「実は、試合後に横浜側と審判団が話し合いを持ったのです。そのなかで、審判団から横浜側に“映像を確認した結果、誤審だったと言わざるをえない。申し訳ない”という謝罪の言葉があったと聞いています」
試合後にいくら審判団が謝罪しても、試合結果は覆らないが、良心の呵責(かしゃく)に耐えかねて謝罪を行ったのか。
この点、神奈川県野球連盟の審判部長に質すと、
「謝罪した事実はない」
としながら、
「試合終了後に球場の控室にいたところ、横浜高校の監督が来て、“先ほどは、どういうジャッジだったのか”と尋ねられてはいます。監督には“二塁塁審は(横浜のショートが)塁を踏んでいないと判断したから、ああいう判定になりました”とは、お答えしました」
誤審は認めずとも、話し合い自体は行ったという。そこで、当の横浜高校の村田浩明監督(37)に尋ねると、
「新しいチームが始まって、前を向いて頑張っているところですし、選手の立場もあるので……」
言いたいことを飲み込む様子で、否定も肯定もしないのである。
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