官僚を震え上がらせる河野太郎大臣の“締め切り病” 口癖は「早くやれ」でトラブル続出
支持率急落に焦る宰相がマイナンバーカード、マイナ保険証の路線変更に頭を悩ませている。トラブルが続出する中で、窮余の選択肢はそれほど多くない。元凶は河野太郎・デジタル相(60)。その独特の「仕事術」がわが国にもたらした損失はあまりに大きかった。
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たかがカード一枚の話だと、高をくくっていた結果かもしれない。
マイナンバーカード、マイナ保険証への国民の不信感が増幅している。
7月のメディア各社の世論調査では、内閣支持率の下落傾向に拍車がかかり、それが数字として顕著に表れた。例えば、共同通信の内閣支持率は34.3%(前回比6.5ポイント減)、読売新聞は35%(同6ポイント減)、日経新聞は前回とほぼ横ばいの40%だが、「支持しない」が51%と不支持が過半数だ。
別人に約6万円が振り込まれたトラブル
実際マイナカードを巡るトラブルは後を絶たない。
最近ではマイナンバーを誤ってひもづけされ、全くの別人の銀行口座に公金が入金された事例が全国で初めて確認された。被害に遭ったのは、もともと埼玉県所沢市に住んでいた80代女性である。
所沢市の担当者が言う。
「別人に振り込まれたのは、『高額介護合算療養費』という、年間の医療費や介護費の自己負担額の上限を超えた分を後から支給するものです。金額は5万7516円でした」
それが同姓同名の別人の口座に振り込まれたという今回の事案。原因は「住所地特例」という制度にあった。「住所地特例」とは高齢者が居住していた市町村から外の施設に入所し、住民票を移した場合、移す前の自治体が引き続き、健康保険や介護保険の保険者になるという制度だ。この80代女性はかねて市外の施設に入所しており、制度の対象者だった。
「マイナンバー事業が始まったことを受け、2015年12月に所沢市は住所地特例の対象者全員について手作業でマイナンバーのひもづけ作業を行いました」(同)
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