瀬戸際の松山英樹にもチャンス到来…PGAツアーの選手にビッグマネーが転がり込むシステム リブ特需という指摘も

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 今週からPGAツアーではシーズンエンドのプレーオフ・シリーズ3試合が始まる。第1戦のフェデックス・セントジュード選手権には、昨季までならフェデックスカップ・ランキングのトップ125名が出場できたが、今季からはトップ70名に狭められた。そして、第1戦に出場できるかどうかの瀬戸際だった選手たち、とりわけメジャー2勝を含む通算15勝のアメリカ人選手、ジャスティン・トーマスがトップ70入りできるかどうかが注目されていた。【舩越園子/ゴルフジャーナリスト】

不調だったトーマス

 トーマスはPGAツアーにデビューしてからの8年間、プレーオフ・シリーズを逃したことはなかった。だが、今季は残念ながらフェデックスカップ・ランキング71位でレギュラーシーズンを終え、僅差で進出を逃した。

 破格のボーナスを手に入れるチャンスを掴みそこなったからと言って、トーマスが経済的、金銭的に困ることはない。

 つい先日、トーマスはタイガー・ウッズの「ご近所さん」だったフロリダ州ジュピターの豪邸を売りに出した。数年前に148万ドル(約2億1200万円)で購入した家が310万ドル(約4億4400万円)で売れたという。そして、同じフロリダ州の別の街に購入した新居は1345万ドル(約19億2700万円)だそうだ。

 今季は不調に喘ぎ、プレーオフ・シリーズ進出を初めて逃したトーマスだが、それでも彼の台所事情は何の問題もない、「ノー・プロブレム」の様子である。

松山英樹、どんでん返しの可能性

 日本のエース・松山英樹も今季のプレーオフ・シリーズでは瀬戸際に立たせている。

 とはいえ、現在フェデックスカップ・ランキング57位の松山は、トップ70に限定されるプレーオフ第1戦のフェデックス・セントジュード選手権には出場が決まっている。だが、第2戦のBMW選手権に進むためにはトップ50入りが求められる。松山は今週の第1戦で上位入りし、ランキングを最低7つアップさせる必要がある。

 その可能性は高いか低いか?

 先週までのレギュラーシーズンの大会では、優勝者に付与されるポイントは500ポイントだった。今週からのプレーオフ・シリーズの大会では、優勝すれば2000ポイントという具合にポイントが4倍になるため、大挽回が起こりやすい仕組みにはなっている。

 しかし、強者ばかりが必死になってトップ50入りを狙ってくるのだから、マスターズ覇者の松山とて一気に7つ以上のランクアップは容易ではない。

 起死回生によるトップ50入りが実現すれば、松山は第2戦のBMW選手権に進めるだけでなく、もう1つ「いいもの」が付いてくる。来季の「シグネチャー・イベント」8試合への出場が確約されるのだ。

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