「研修に行く前から懸念があり…」 今井絵理子のフランス外遊、同行者が明かす
日銀が金融緩和策を修正し、長期金利が上昇。大手銀行も住宅ローン金利を引き上げるなど、庶民の暮らしに影響が出始めている。そんな折、自民党の女性議員たちは海外に渡航。「研修」という名のバカンスで、現(うつつ)を抜かす姿を世間に公開し、批判の嵐にさらされている。
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フランス・パリの名所、エッフェル塔を背景に、松川るい参院議員(52)が、二人の地方議員を従えて、はしゃいでいるのには理由がある。
自民党女性局の面々は7月下旬に、「研修」と称して3泊5日で渡仏。女性局長の松川議員以下、今井絵理子参院議員(39)ら国会議員4名に加えて、地方議員らを加えた総勢38名がその顔ぶれなのだが、
「フランスに滞在中、テンションが上がってしまったのか、松川議員はSNSにエッフェル塔をまねたポーズを投稿し、今井議員も空港での写真をアップ。“浮かれすぎ”“仲間との旅行なら自費で”と非難する声が相次いでいます」(政治部デスク)
参加者は「研修に行く前から懸念が」
炎上を受けて、松川議員はSNSで、
〈研修は、5年に一度程度、全国女性局の皆さま(地方議員が主)と共に海外視察に行き、課題について見聞を広め政策や今後の活動に活かしていくことを目的としております〉
と釈明。今井議員も同様に、
〈海外研修に対して、「公金を使って無駄だ」という指摘もありますが、無駄な外遊ではありません。旅費についても党の活動ですから党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています〉
などと弁明した。しかし、参加者の一人は、
「そもそも、私はフランス研修に行く前から、ある懸念がありました。今井さんたちはオンオフがなく、SNSに軽はずみな投稿をしがちなので……」
まさに、その懸念が当たってしまったわけだ。
私なら投稿しない
過去に自民党女性局長を務めた、三原じゅん子参院議員(58)も、以下のように苦言を呈する。
「個人の発信ですから、こうするべしとは言えませんが、“私なら(そんな)投稿しないな”と思います。国民感情、国民意識を考えれば、批判が起こるのは当然のことでしょう」
加えて言うには、
「私が女性局長をしていた時代は、被災地をなるべく訪問するようにしていました。ですので、研修先がフランスと聞いてびっくり。“恥を知りなさい”なんて、私は言える立場にはありません。ですが、一般的な感覚を持ち合わせていないといけない、と先輩としては思います」
もっともな直言だろう。
間接的に税金が
政治アナリストの伊藤惇夫氏も、こう指摘する。
「彼女たちは、フランスに党費で行っており、国費を使っているわけではありません。しかし、党費の中には政党助成金が含まれている。つまり、少なくとも渡航費用には、税金が間接的に充てられているのです」
伊藤氏は岸田文雄総理(66)のご子息、翔太郎氏(32)が、首相秘書官として外遊に同行した際の振る舞いも引き合いに出す。
「翔太郎氏もパリやロンドンで遊んでいたんじゃないか、と批判されたばかりじゃないですか。あんな写真をアップしたら批判されるかもしれないという判断に、なぜ至らなかったのか。いまの自民党はたるんでいる。そう見なされても仕方がありません」