「組員5人以上集合は禁止」神戸山口組本部が追い込まれている 井上組長は隠密行動のシミュレーションか
別宅の存在は不可欠だった
「井上組長をめぐっては去年6月に神戸市内の自宅が銃撃され、今年6月には同じ場所でガソリンがまかれました。常に6代目側から狙われる井上組長としては、居場所を悟られないためには別宅の存在は不可欠だったわけですが、身のかわし方について再考を余儀なくされるかもしれません」(先の記者)
この「居場所問題」と関係があるのかは不明だが、兵庫県明石市内で行われた先日の神戸山口組の定例会は、警察当局も事前に察知していなかったとの情報もある。
「その定例会が極めて重要だったとは聞いていませんから、当局の目をくらますような動きを取り、本当にそういう場面が必要になった際のシミュレーション的な定例会をやってみたということなのかもしれません。たとえば組長だけクルマのトランクルームに入って移動したりとか、要は隠密行動のシミュレーションです。昔からそういうかわし方はありましたね」(先の竹垣氏)
2017年に6代目山口組傘下の4代目倉本組の中山浩若頭補佐らがこの別宅に発砲する事件が発生した。この2年後、逮捕・起訴された中山若頭に神戸地裁は懲役7年の判決を言い渡している。豊かな田園が広がる稲美町に銃撃事件はふさわしくない。