レギュラー13本で「かまいたち」時代が本格的に到来 30分番組を1日4本まとめ撮りの荒業も

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お笑い界の主役交代

 視聴者がテレビに求めるお笑い芸人は時代とともに変化する。過去もそうだった。1970年代、お笑い番組の主役は萩本欽一(82)とザ・ドリフターズだったが、それが1980年代にはビートたけし(76)、タモリ(77)、明石家さんま(68)に移行し、二度と前の時代に戻らなかった。

 1990年代からは松本人志(59)と浜田雅功(60)のダウンタウンも主役に加わった。たけしたちとの共存が長かったが、若いダウンタウンのほうが勢いはあった。そして今、主役はかまいたちや千鳥、サンドに移りつつある。

 かまいたちの新番組は日本テレビ「しゃべくり007」(月曜午後9時)や、二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)がトリプル主演するフジの新月9「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ」(月曜午後9時)などと競り合う。手ごわい相手だが、これに勝てたら、名実ともにお笑い界の主役になるだろう。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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