月9で復活した「クレイジージャーニー」はどこへゆく? お引越ししても苦戦は必至の状況
ダウンタウンの松本人志が出演する「クレイジージャーニー」(TBS)が復活したのは昨年10月。それからわずか1年で放送枠を1時間降格させる案が検討されていると一部で報じられた。
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【画像を見る】ヤラセ発覚で番組終了が発表された際に松本人志がした「ふたつのお願い」とは?
《独自の目線や強いこだわりを持って世界や日本を巡る人々(=クレイジージャーニー)がスタジオに集結し“その人だから話せる”、“その人しか知らない”……常人離れした体験談を》聞くのが紀行バラエティ「クレイジージャーニー」だ。
松本人志とバナナマンの設楽統、小池栄子という豪華な司会陣だが、当初は木曜深夜の放送だった。2015年4月17日にレギュラー放送がスタートし、19年9月4日に打ち切られた。民放ディレクターは言う。
「19年8月に珍しい生物を探し捕獲する旅を放送したのですが、事前に準備していた生物を使って撮影するヤラセだったことが発覚し、番組は打ち切られました。視聴率も良く、松本さんもお気に入りの番組で、番組終了が発表されたときには、《全てのクレイジージャーニーがヤラセだったと誤解しないで下さい。あの番組ではマジの素晴らしいクレイジージャーニー達とたくさん出会えました》とTwitter(現・X)に書き込んだほどでした」
21年5月には2時間の特番が放送され、レギュラー復活したのが昨年10月だった。それも深夜ではなく、月曜21時に放送時間が格上げされたのだ。
制作の判断ミス
「そもそもヤラセで打ち切った番組を復活させ、なおかつ“月9”にぶつけてくる強気な姿勢に、TBSの期待の大きさを感じました。ですが、正直言って『なんでこの枠?』という違和感がありました。この時間は、ドラマファンは月9(フジテレビ)を見るでしょうし、『しゃべくり007』(日本テレビ)には固定ファンがいますからね」
なぜ月9に?
「特番の視聴率が7・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と期待以上の数字を取ったため、ゴールデンでもいけると自信を深めたようです。TBSは月曜ゴールデン帯の番組が不調続きだったので、起死回生の一手と考えたのではないでしょうか。ところが、現実はそう甘くはありませんでした。『クレイジージャーニー』は世帯視聴率も個人視聴率も4位争いをしており、テレビ東京に負けることもありました」
月曜21時での復活は失敗だったということだろう。
「明らかに制作側の判断ミスです。その一方で、松本さんの番組の放送時間をわずか1年で変更しようと考えていることには驚きですね」
次は月曜22時に移動するというのが有力だ。
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