1話あたりの制作費は5千万円超? 「VIVANT」に豪華キャストが勢ぞろいした裏事情
“福澤組”結集
そんな本作の原作、演出を手掛けるのが福澤克雄氏(59)だ。TBSの看板演出家であり、堺の代表作半沢シリーズも演出している。堺、阿部のほか、役所広司(67)や二宮和也(40)など主演級がそろい踏みしたのも、
「阿部は『下町ロケット』、役所は『陸王』、二宮も『ブラックペアン』で、福澤氏と仕事をしている。つまり、“福澤組”の面々が集められたというわけです」(前出・デスク)
それにしてもここまで、TBSがこの作品に力を入れるのには、なにか特別な理由でもあるのか。
「半沢の続編が事実上不可能ですからね」
こう言うのは、さる芸能事務所関係者だ。かつて堺は、芸能界のドンとして知られる田邊昭知社長(84)率いる田辺エージェンシーに所属。昨年暮れに退社、独立しているのだが、
「田邊社長は堺の独立を認めたわけではない。また、“半沢の堺”は自分が育てたのだとの自負もある。TBSはそんな社長の気持ちを忖度して、半沢の続編には当面、手出しできない。そこで、代わりのドル箱を作る必要があったのです。それが『VIVANT』。すでに、半沢のようなシリーズ化も視野に入っているといわれています」(同)
とはいえ、第2話の視聴率は11.9%。第1話から0.4ポイント上昇したが、半沢の平均視聴率が30%を超えていたのを踏まえるとかなり物足りない数字だろう。
制作陣の思いとは裏腹に、これだけのスターをそろえても、国民的人気ドラマに至る道は、砂漠より厳しそうなのである。
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