「Mr.サンデー」 新アシスタント「藤本万梨乃アナ」は東大卒 長所は“馴染む力”
佐々木恭子アナに憧れてフジテレビ入りを志望
女性ファッション誌「non-no」(集英社)の「カワイイ選抜2期生オーディション」でグランプリを獲得したのも2017年だった。同年9月から同誌の専属読者モデルを務める一方で、アナウンサースクールの「テレビ朝日アスク」を受講。オーディションに合格し、AbemaTV「AbemaNews」やBS朝日「News Access」に女子大生キャスターとして出演すると、地震速報を伝えるなどの貴重な経験を積んだ。
振り返ってみると、女子大生タレントとしてなかなかの活躍ぶりだ。そんな中で藤本アナは、番組を仕切る「女性アナウンサーの方々がとても輝いて見えた」という。自分もやってみたいと思い立ち、アナウンサーを志望するに至った。
アナウンサーとして入社を希望したのは、カッコ良い憧れの存在である佐々木恭子アナがいるフジテレビだった。藤本アナは高校生のときから同局のバラエティが大好きで、同局主催のイベントに立ち寄って人気番組のグッズを買い占めたこともある。実際に同局のインターンシップに参加すると、明るく楽しい自由な雰囲気に魅了されたそうだ。
2019年3月に東京大学医学部健康総合科学科を卒業した後、同年4月にフジテレビ入社。記念すべきテレビデビューは、同年6月末放送のバラエティ番組「ダウンタウンなう」だった。同じ新人の堀池亮介アナと出演した藤本アナは、ダウンタウンの印象について浜田雅功は「唇」、松本人志は「筋肉」と回答し、浜田に頭を叩かれるなどしている。
どんな番組にでも“馴染める”という実力
初のレギュラー番組は、フィールドキャスターに起用された「めざましテレビ」(毎週月~金曜朝5時25分)だ。現在も出演中で、エンタメキャスターや情報キャスターなどと肩書きを変えている。2022年には北京冬季五輪の取材も経験した。
ただし、藤本アナは基本的に運動が苦手だ。2022年5月にYouTubeチャンネル「フジテレビアナウンサーch.」で配信された「フジアナ運動音痴女王決定戦!」では、初代運動音痴女王に輝いた。また、福岡という出身地からしても冬季五輪の競技には明るくないと思われるが、前向きな藤本アナはみっちり予習したのだろう。北京から週6日、さまざまな競技についてのリポートをきっちりとこなした。
昨年4月には「さんまのお笑い向上委員会」(土曜夜11時10分)のアシスタントに就任した。今年に入ってからは、チョイ役ながら2本の連ドラにも出演を果たしている。幅広いジャンルの仕事をこなしているのが、藤本アナの特徴だといえる。要はどんな番組にでも“馴染める”のである。
「さんまのお笑い向上委員会」では、イチお笑い好きの観客として収録を楽しみ過ぎてゲラゲラ笑っていたところ、明石家さんまから「のんびり観てる場合とちゃうで」と突っ込まれることも。かと思えば、振られたら特技のダンスを踊ったり、コントをやったりすることもある。必要以上に前には出ないが、ノリの良さが際立っているワケだ。
そして「Mr.サンデー」である。テキパキとした原稿読みや進行ぶりは観ていて気持ちがいいし、凛とした佇まいが実にカッコいい。柔和な笑みに癒される。メインMCの宮根誠司とのやりとりも軽妙で、すでに番組に溶け込んでいる。違和感がまったくないのである。“馴染む力”を武器に一歩一歩着実に歩んできた感のある藤本アナ。入社5年目の大飛躍に期待したい。