「出羽海一門の若い衆が特殊詐欺で事情聴取され…」「鳴戸親方にイカサマ判定疑惑」 またも大相撲でスキャンダルが
「ウチのは事情聴取」
他方、七月場所が始まる前のこと。出羽海一門のさる部屋で「若い衆が特殊詐欺で逮捕された」とのうわさが広まった。そこで部屋の親方を直撃すると、何らかの騒動はあったことがうかがえた。
「ウチのは逮捕されていません。ワケも分からず友だちに呼ばれて行ってしまっただけです。その友だちは逮捕されましたが、ウチのは事情聴取を受けただけ。何の関知もしていません」
世上を騒がす特殊詐欺の周辺にいたということか。
古参の角界関係者が嘆く。
「部屋によっては昔に比べて若い衆の生活が自由になってきたと聞きます。親方の目が行き届かず、悪い輩とつるんでしまうリスクが生じているのでは。年端もいかないヤンチャ盛りの男の子を預かるわけですから、ただ自由を与えるだけではいけないはずなのに」
“余計なことをしやがって”
本誌(「週刊新潮」)が5月に報じた陸奥部屋での暴力事件の“隠蔽(いんぺい)問題”も、今なお尾を引いているという。
部屋の安西(やすにし・21)=当時三段目=が、兄弟子からの暴力行為を元大関霧島の陸奥親方(64)に訴えた。兄弟子は角界を去ったが公には説明をせず、内々に処理されてしまった件である。
安西が本誌に告発を寄せ、新聞などのメディアも追随。6月23日には陸奥親方が、相撲協会のナンバー2にあたる事業部長の職を辞するまでにいたったが、
「陸奥親方は責任を取ったように見えるものの、理事の職には居座ったまま。輪をかけてひどいのは、陸奥部屋の後援者です。安西の味方をしたとみられる一部の力士に対し“余計なことをしやがって”と言い、勝ち越した際のご祝儀を出さなくなってしまったのです」
協会のモラルはすでに土俵を割っている。いかに力士が場所を盛り上げようと、ファンの悲鳴は止まらない。