横尾忠則が明かす、三島由紀夫がしかけてきた数々の「イタズラ」
多くの人が、悩み、苦しみ、悲しみ、怒りなどの感情から中々自由になれないのは、「遊び」を知らないからではないでしょうか。一般的な遊びといえば、酒場、カラオケ、マージャン、ゴルフなどの規格化された遊びを連想しますが、ここに行動そのものが遊びみたいな人がいます。
三島由紀夫さんです。三島さんの遊びは一般的なルールに従がったプレイ的な遊びではないけれど、三島さんと共有した時間の全てが僕には遊びに見えていました。人を巻き込んだ、子供のいたずらに似た、少し悪意のある遊びで、芝居じみているけれどそれだけに演技力も必要です。...