ペットショップ「クーアンドリク」の客が怒りの告発 買ったばかりの子犬が瀕死で入院中なのに…店長は「治療費は払えない、交換ならできます」
責任逃れする発言を続けた店長
A子さんは購入の際、「100ヶ月の生命保障制度」として、約21万円を一括で支払っていた。「これは入っておかないといけない、みたいな勧め方だった」とA子さんは振り返る。
この生命保障制度と5年縛りの「フード定額プラン」(A子さんの場合、2カ月で1万1759円)を一緒に加入すると、最大で50パーセント程度、値引きが受けられるサービスが同社の売りである。
だが、この生命保障制度は、保障期間内にケガや病気で購入したペットが死亡した場合に代替ペットを提供するというもので、治療費の賠償はできないと書かれている。それを盾に、店長は「治療費は支払えない」と言い続けたのである。
なお、A子さんは契約の際、別途、〈安心パック料金〉として5万8000円を支払っている。そこには、初回ワクチン代、狂犬病ワクチンなどの他に、虫下しやメディカルチェックも含まれているが、店長はこう反論し続けたという。
「ブリーダーさんからペットショップに来た段階ではまだ卵の状態で、潜伏期間中だった可能性もある。引き渡し後の発症については当方では責任を負えない」
最初にA子さんが来店した時、下痢が止まらず引き渡しができない状況だったにもかかわらずである。
契約が杜撰だったことを示す「証拠」
クーアンドリク側は「契約にサインをしている」と主張を曲げないが、そもそも、店長の契約時の説明自体が杜撰で、説明義務を怠っていた可能性もある。
「流れ作業的に、この書類を読んでサインして、といくつかの書類にサインさせられるのですが、店長は途中で席を立ったりするので説明が不十分でした。実際、私がコピーを持ち帰った『ご契約チェックリスト』にも説明が不十分であったことが記録として残っています」(同)
ご契約チェックリストとは、携帯電話を契約する際によくある、店員から契約に際してちゃんと説明があったかどうかを購入者が確認してチェックを入れる書類である。
A子さんが見せてくれたその控えには、確かに、〈性別の確認〉〈生命保障〉〈定期フード〉などの欄にはチェックが入っているものの、〈潜伏している可能性のある病気になどについては現状でのお渡しとなり、お迎え後に出るリスク、また当社での治療費の負担は出来かねる説明はありましたか?〉〈身体的特徴のチェックは実際にわん(ねこ)ちゃんを触りながら確認できましたか?〉など4点の確認項目にはチェックが入っていない。
「この紙は店長に渡されて、チェックしておいてくださいと言われたものです。ただ、店長は書類に記入中、どこかへいなくなってしまう。説明がなかったところについては、後から説明があるのかなと思って、空欄にしておいたまま、契約が完了してしまったのです」(同)
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