映画「バービー」原爆コラ騒動 アメリカ人の意識に下げ止まり感…防大名誉教授が明かす“彼らの本音”

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「ワーナー・ブラザースは先の配慮に欠けたソーシャルメディアへの投稿を遺憾に思っております。スタジオより深くお詫び申し上げます」──アメリカのメジャー映画会社が異例の謝罪を行い、日本でも大きな注目を集めている。一体、何があったのか。

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 シネマトゥデイは8月1日、「米ワーナー、『バービー』公式SNSの配慮なき投稿を正式謝罪 該当ツイートは削除」との記事を配信し、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。担当記者が言う。

「アメリカでは7月21日から、ワーナー配給の映画『バービー』とユニバーサル・ピクチャーズ配給の映画『オッペンハイマー』が公開されました。前者は着せ替え人形のバービーを実写化したロマンチック・コメディ。後者は原子爆弾の開発を主導し、『原爆の父』と呼ばれた物理学者のロバート・オッペンハイマー(1904〜1967)の伝記映画です」

 映画の内容は“水と油”と言っていいほど正反対だが、公開日が同じだけでなく、どちらも莫大な予算と制作時間が投じられ、キャストも豪華という共通点がある。

「バービー」にはマーゴット・ロビー(33)、ライアン・ゴズリング(42)、「オッペンハイマー」にはキリアン・マーフィー(47)、エミリー・ブラント(40)、マット・デイモン(52)といったスター俳優が名を連ねる。

「『オッペンハイマー』を監督したクリストファー・ノーラン(53)の作品は日本でも人気です。ノーラン監督はこれまでの約20年間、ワーナーで映画を撮り続けてきたのですが、ネット配信を巡って対立し、協力関係が決裂しました。するとワーナーが『バービー』を『オッペンハイマー』にぶつけてきた格好となり、コアな映画ファンやマスコミは公開前から『バービー』vs.『ノーラン』という図式で盛り上がっていたのです。その結果、ネット上に2作のタイトルを合体させた『バーベンハイマー(Barbenheimer)』という造語が生まれました」(同・担当記者)

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