ラブホから「ゴムのれん」が消える意外な理由 様変わりする“不倫現場”との知られざる密接関係

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「不倫カップル」は敬遠

 調査員が続ける。

「“ゴムのれん”の撤去とどこまで関係があるかは不明ですが、そもそも不倫カップルが逢引きの場所にレジャーホテルを使うケース自体、ここ数年でかなり減りました。代わりに、彼らが使うのはビジネスホテルやシティホテル。不倫の証拠を集めて依頼者(妻もしくは夫)に渡すと、大抵の場合、依頼者夫婦は離婚や慰謝料請求などの争いへと発展します。その際、レジャーホテルで密会していれば、即“不倫”と認定されますが、現場がビジネスホテルやシティホテルだと裁判官の判断が揺らぐケースもある」(同)

 たとえば不貞を問われた夫が、女性とシティホテルに入ったのは「他人に聞かれては困る仕事上の打ち合わせのためだった」と抗弁した結果、裁判官が「不倫」と認定しなかった事例が実際にあるという。

「最近、シティホテルでも時間貸しするところは増えており、今後、不倫カップルがリスクの高いレジャーホテルを利用する機会はますます減るのではないかと危惧しています。密会場所がレジャーホテルであれば、出入りの瞬間を押さえればよく、我々も仕事がしやすい面があった。けれど“ゴムのれん”の撤去が進んでいくと、不倫の動かぬ証拠を掴むのはいま以上に難しくなるでしょう」

 近年、利用客の減少からカップル以外にも門戸を開くなど、レジャーホテル業界にも変化の波が押し寄せているという。「のれん消失」はその結果か、あるいは変革のスピードを加速させる起爆剤か。

デイリー新潮編集部

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