アラン・ドロンの内縁妻か、ただの同居人なのか…告訴された日本人女性「ヒロミ」はドロンの息子たちと全面戦争へ

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ドロンの財産は数十億円

「ヒロミと一緒に住んでいたドゥシーの邸宅はもともと古城のあった場所で、広さは120ヘクタール、だいたい東京ドーム25個分に相当します。巨大な池が造られ、そのほとりに邸宅があります。こうした不動産屋、芸術作品、そして多数の広告契約によって、ドロンの財産は数十億円はあると見られています。フランスでは今も超大スターで、日本で言えば高倉健や長嶋茂雄、そして美空ひばりを合わせたくらいの突出した存在です。だからこそ、普段なら芸能ゴシップには見向きもしないル・モンド紙やゴールデンタイムの国営放送のニュースでも報道されたのです」

 そもそも、ヒロミとはどんな人物なのか。

「彼女は80年代からフランス映画でセカンドやサードの助監督を務め、ドロンとは少なくとも92年から知り合いだそうです。その年、彼女はドロンが主演した映画『カサノヴァ 最後の恋』でセカンド助監督を務めました。また03年から04年にかけてフランス2で放送されたドロン主演の刑事ドラマ『フランク・リーヴァ』でも一緒だったようです。助監督以外にも、メイクアップアーティストやドロンのアシスタントを務めていたという報道もあります。彼女の年代であれば、あのドロンに近づけただけでも舞い上がってしまうでしょう」

 実際のところ、二人は交際していたのだろうか。

日本人の友人

「21年にTV5MONDE(テヴェサンクモンド)は、ドゥシーのドロン邸で撮影した1時間以上もあるインタビューを放送しました。ドロンはヒロミと一緒に撮影されることに同意し、『療養中、私はある人、つまり日本人の友人に助けてもらった。私の世話を何カ月もしてくれた』とカメラの前で繰り返し、杖をつくドロンをヒロミが後ろから抱きしめる様子が映されました」

 ドロンの“友人”という表現は微妙だが、ツーショットは夫婦のようにも見える。

「今年5月には、息子のアラン=ファビアンが出演した映画『Jours sauvages(野蛮な日々)』の上映会が行われ、最前列に並んで座る2人の写真がアラン=ファビアンのInstagramに掲載されました」

 ドロンはヒロミの膝に手を置き、その手にヒロミが手を重ねている。まさか、この2カ月後に告訴されることになるとは……。

「ドロンの子供たちに告訴されたヒロミも黙ってはいません。彼女の弁護士は、ヒロミがアラン・ドロンの長年にわたる伴侶であることを強調する書面をモンタルジ検察に送りました。弁護士は『子供たちはドロンがヒロミと恋愛関係になることを決して受け入れない』と述べ、『19年に倒れた後、衰弱した父の面倒を見なかった子供たちと違って、ヒロミは毎日面倒を見ていた』とした上で、『ドロンの子供たちの関心はもっぱら金銭であり、いつか彼女がドロンの遺産を得ることを防ぐために訴えたのではないかと懸念される』と反論したのです」

 いよいよ泥沼の様相だ。

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