内部告発をもみ消されたビッグモーター前社長の甥が初独白! 「LINEで不正の証拠写真を送っていた」

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「不正かどうか判断がつかなかったのは事実だと思うが…」

 社長の辞任後も続々発覚する「ビッグモーター」の不正。違法行為のオンパレードに闇の深さがうかがい知れる。実は問題の一部は昨年の時点で、前社長のおいにあたる男性が社内で告発をしていた。不正を知り、前社長と前副社長にいち早く通報していた同社勤務のおいが、この度初めて取材に応じた。「内部告発」はいかにして黙殺されたのか――。

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 会見で前社長は、不正について「天地神明に誓って知らなかった」と述べ、大きな批判を浴びたが、この発言について、

「社長は板金のことがわからないので、不正かどうか判断がつかなかったのは事実だと思う。ただ“知らなかった”はないだろう、とは思いましたけどね……」

 と明かすのは、ビッグモーター前社長にしてオーナーである兼重宏行氏(71)のおい(49)。 同氏は兼重社長の長兄の息子にあたる。高校を卒業後、板金店を経て、叔父の会社に入社し、塗装作業員として勤務。一旦転職するも、再びビッグモーターに戻ってきた。取材に応じるのはこれが初めてのことだ。

 不正がまん延していた昨年1月、兼重氏に意を決して内部告発したのが、このおいなのだ。

〈結果的には告発をもみ消したと言わざるを得ない〉

 その事実は、6月26日、同社の特別調査委員会が提出した「調査報告書」でも明らかになっている。

〈工場従業員からの告発の黙殺〉

 そう書かれた節では、同社の千葉県・酒々井(しすい)店の工場長(当時)が営業成績を上げるため、従業員に車を損傷するよう指示していたと認定。

 そして、

〈不適切な作業を実施させられることに不満を抱えていた他の作業員らからの懇請を受け〉

 塗装作業員として同工場に勤務していた兼重氏のおいが、実態を通報したとある。

 しかし、

〈社長は真偽を真摯に調査する姿勢を見せなかった〉

 そのため、報告書は、

〈結局、告発を契機として不適切な行為に関する実態調査が実施されることはなく、その後も全国の工場において、不適切な行為が継続された〉

〈結果的には告発をもみ消したと言わざるを得ない〉

 と断罪しているのである。

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