ススキノ頭部切断事件 田村修容疑者は共産党に8万6000円を寄付 浮上する被害者による暴行トラブルとの関係
修容疑者は“最重要人物”
ちなみに、名門の国立大学や私立大学に通う党員の学生には、党から“お小遣い”が渡されることもあるという。
「学生に他所でアルバイトをさせないためです。教師や弁護士、医師を志望する学生でなくとも、例えば経済学部の優秀な学生を援助し、『国家公務員採用総合職試験に合格し、省庁に入ってほしい』と“誘導”します。一般の党員がビラ配りや赤旗の購読者獲得に汗水を流している間、彼らは特権的な大学生として試験対策に専念し、官庁に採用されていきます。数年間、霞が関で働いて内部事情を把握すると、党本部にリークするというわけです」(同・松崎氏)
医師は共産党にとって“喉から手が出るほど欲しい”人材だ。9万円近い額を寄付する修容疑者を、党関係者が放っておくはずはない。
「共産党は党員名簿を極秘扱いとしており、開示していません。修容疑者が党員かどうかを問い合わせても、決して答えないでしょう。ただ、修容疑者ほど党活動に理解を示している医師を党員にせず、シンパにとどめておくということは常識的には考えづらい。あの手この手を使って党員にしようとするでしょう」(同・松崎氏)
“報復”の謎
ネット上では、修容疑者が「医療九条の会・北海道」が主宰する学習会で講演を行っていたことが明らかになっている。また、会のイベントでギターを弾きながら反戦や平和を訴える歌を熱唱した映像も残っている。
「たとえ修容疑者が党員ではなかったとしても、彼の日常生活は党員のそれと全く変わりません。一般の市民で、これほど党活動にコミットメントする人はいません。修容疑者は実質的に党員と同じであると考えて問題ないでしょう」(同・松崎氏)
7月26日午前5時、北海道新聞(電子版)は「暴行トラブル発端に計画か 自宅に頭部、母も把握 ススキノ殺人事件」との記事を配信。瑠奈容疑者は被害者男性から暴行され、トラブルになっていたと報じた。事実であれば、一家3人が“報復”のために被害者を殺害した可能性が浮かぶ。
たとえ愛するわが子が体と心に深い傷を負ったとしても、娘と一緒に加害者の殺害に乗り出す親など前代未聞だろう。
普通の親なら、まず警察に通報し、場合によっては弁護士に相談したり、専門医のカウンセリングを受けたりして──父親の修容疑者は、まさにそれが専門だった──刑事と民事の両面で事態の解決を目指すはずだ。
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