「私には男が貢いでくれる」「500円貸して」 共済金詐取、34歳“虐待ママ”の素顔を職場関係者が明かす

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詐取した共済金の使い道

 縄田容疑者は福祉施設で働く一方、昨年1月以降およそ1年間にわたり、知人男性から月数十万円の資金援助を受けていたという。

「それまで娘は年に10回前後、入院させられていましたが、懐が潤い始めた22年にはわずか1回にとどまっている。援助は結局、縄田の浪費が原因で今年1月に打ち切られており、困窮して再び共済金詐取をもくろんだものとみられています」

 今年1月下旬の娘の入院直後には、支援者とは別の交際相手を旅行に誘っている。これまで詐取した共済金は、もっぱらエステや外食など遊興費に充てられていた。

「娘は警察に『小学2年の頃から、しんどい時に急にママからピンク色の変な薬(注・下剤)を飲まされた』『飲むと気持ち悪くなってゲーする』と自発的に話しています。また2月の入院に関しても『夜、ママが病院に行こうかと言って、病院の駐車場で“上向いて”と言われてピンクの薬を飲まされた』『ママにメールで“しんどいから食べたらあかんで”と言われて食べなかった。お腹空いたのに、って思った』などと説明しているのです」

〈かえってこなくていいよ。うそつきやから。〉

 この入院時、前述のスマホでの“恫喝”とあわせ、縄田容疑者はSNSやショートメールで目を疑うような文言を娘に送り付けていた。

〈今日ごはんぜんぶたべなくていいよ。〉

〈しんどくてたべれないってちゃんとゆいや〉

〈ずっと病院でくらし。〉

〈もういりません。さようなら〉

〈かえってこなくていいよ。うそつきやから。〉

〈けいさつにゆっとくわ。うそつきやから、もうそだてれませんって。〉

〈次ウソついたら、あんたつかまるで。〉

〈あさごはんたべれないしんどいってゆぅとき。〉

 あろうことか警察まで持ち出し、実の娘に体調を悪化させるよう強いていたのである。

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