【VIVANT】ドラムはなぜしゃべらない? 異例の翻訳アプリを使うことになったウラ事情

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音声翻訳アプリの予定はなかった

「サンクチュアリ」の配信ページに彼の名前は見られないし、髷を落としたのは今年6月だから、「VIVANT」が本格的な役者デビューと言っていいだろう。

「富栄は福澤克雄監督が連れてきたのですが、当初は音声翻訳アプリを使う予定ではなかったんです。少し不自然ですからね。実を言うと、監督がどんなに芝居をつけても台詞が上手くいかず、しかも、イメージした声とは違っていたんです」

 役者の勉強をしたわけでもないから無理もない。それにYouTubeで聞くことができる富栄の声は、どちらかといえば太い体に似つかわしくない爽やかな声質だ。

「時間が限られたロケですし、素人演技のNG連発で堺雅人や阿部寛に迷惑を掛けるわけにもいきません。そこで、日本語が話せないという設定にしたんです」

 音声翻訳アプリとのミスマッチは、かえってウケている。

「結果オーライです。今のところ想定していた視聴率は取れていませんが、15%は取りたいところでしょう。監督は続編を撮る気でいるようです」

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