ピン芸人の宿命が早くも露呈か…「やす子は上半期ブレイク芸人1位」に異論

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やす子が下火になったわけ

 そうはいっても、やす子もテレビに出続けている。

「7月19日には『上田と女が吠える夜』(日本テレビ)に出演、この日のテーマは“不器用すぎて生きづらい女”で、彼女もその1人でした。ちょっと芸人としての出方ではなくなりつつありますし、瞬発力のある洒落た返しもできていませんでした。もともと自衛隊自体が国民に尊敬と親しみがあること、彼女自身の屈託のない性格、よくよく見れば可愛げがある嫌われない顔立ち、親しみやすい『はい~!』という決まり文句でスターダムを駆け上がりました。ところが今や、準レギュラーと言える『ヒルナンデス!』(日テレ)や『ニノさん』(同前)でも見かけることが少なくなっています。実は、今年5月の連休明けぐらいから、起用が減っているのです」

 何があったのだろう。

「彼女が売れたのはコロナ禍でした。あの時期、『はい~!』が周囲を明るくさせ、異彩も放って存在感を出していたのです。ところが、コロナが5類となるのと軌を一にして存在感を失いつつあります。芸風が一本調子などという声も上がるようになってきましたからね。それはピン芸人の宿命でもあるので仕方のないことですよ」

 彼女がピン芸人としてデビューしたのは2019年9月という。

「まだ4年目ですからね。とにかく明るい安村も、一度は売れましたがその後は低迷し、今度は海外での人気を武器に戻ってきました。最近、再び出番が増えてきたもう中学生(40)も這い上がってきました。ピン芸人が復活するには、『やっぱりさすがだ』と思わせる秀逸な芸と、知性、教養が必要です。ピコ太郎として世界的大ブレイクを果たした古坂大魔王(50)を筆頭に、精力的に子供向けの活動を行うようになった小島よしお(42)、キャンプ芸人として新たな方向を見出したヒロシ(51)にも、それは当てはまります。復活組には可愛げを失わないという共通項もありますから、やす子にも頑張ってもらいたいです」

デイリー新潮編集部

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