ピン芸人の宿命が早くも露呈か…「やす子は上半期ブレイク芸人1位」に異論

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 7月23日、オリコンが「2023年上半期ブレイク芸人ランキング」を発表した。1位は元自衛官芸人のやす子(24)。本人も即日Twitterで《伝達があります!!! 上半期ブレイク芸人1位でした~~~!!!!! やった~~~~!!!》と喜んだが……。

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 ちなみに、2位から5位は以下の通りだ。

2位:なすなかにし(那須晃行[42]、中西茂樹[45])
3位:見取り図(盛山晋太郎[37]、リリー[39])
4位:ウエストランド(河本太[39]、井口浩之[40])
5位:コットン(西村真二[39]、きょん[35])

 民放プロデューサーは言う。

「2位以下については、異論はありません。みんな苦労人で、下積みも長い。毒舌ツッコミでブレイクしたウエストランド井口ですら、謙虚さが滲み出ていますからね」

 ところが、やす子については異論があるという。

「今回の1位は、調査期間(5月31日~6月7日)が大きく影響していると思います。もし期間が1週間後、あるいは10日後であれば、とにかく明るい安村(41)が1位になっていたはずです」

 ちょうどそのころ安村は、イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に「TONIKAKU」として出場、日本人初の決勝進出を果たしたことが話題となった。

実は進化した安村

「4月22日(現地時間)に1回戦が放送され、6月2日には準決勝。この時点で、彼がパンツを指差して決めフレーズ『Don’t worry, I’m wearing(安心してください、はいてますよ)』と言うと、審査員や観客が口を揃えて『パーンツ!』と返すのが話題になっていました。しかし、惜しくも敗退。ところが、ここからが凄かった。ワイルドカードで復活し、2日後の決勝に進出、大盛り上がりを見せました」

 暗転したステージに♪ダダンダンダダンと映画「ターミネーター」のテーマ曲が流れると、TONIKAKUが全裸に見えるポーズでしゃがんでいる。「アイム・バック」と叫びながら立ち上がり、その後はスパイダーマン、バッドマン、スーパーマン、ビートルズのアルバム「アビーロード」のジャケット、クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」に合わせたフレディ・マーキュリーのネタで会場を沸かせた。

「日本に帰国した後、6月10日に『ルミネtheよしもと』(東京・新宿)で凱旋公演を行いました」

 その様子を報じた記事のタイトルは、以下のようなものだった。

●とにかく明るい安村が“日本凱旋公演” 「ハロー!ジャパン!」ネタややスベリ(スポーツ報知:6月11日)

●安村「ハロージャパン」 英から帰国後初の劇場出演 「履いてますよ」英語バージョン披露もややウケに…「現実に戻る」(デイリースポーツ:6月11日)

「11日の『ワイドナショー』(フジテレビ)に出演した際もまったくウケず、それが笑いとなっていました。安村の芸は、日本人にとっては10年近く前に流行ったものですからね。もっとも、イギリスであんなにウケた芸が日本人には理解できないのかと、新たにキレ芸を披露していました。その後もテレビはもちろんイベントに引っ張りだこで、海外からのオファーも続いているそうですから、現時点で上半期のブレイク芸人を挙げるとすれば、間違いなく安村です」

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