東京藝大出身、29歳の浪曲師・天中軒すみれが語る浪曲の魅力 「語りながら涙ぐんだことも」
ウィキペディアに掲載されて「ちょっとうれしかった」
最近は修業を重ねるうち、改めて浪曲の奥深さを実感していると笑顔を見せる。
「楽しみ方は人それぞれでいいんです。物語を追いかけたい方、節のグルーブ感を楽しみたい方、浪曲師の声を味わいたい方、ひいきの浪曲師の個性が好きな方……。そういう間口の広さも浪曲の魅力のひとつです」
出身は神奈川県茅ヶ崎市。6月から地元で小さな会も始めたが、8月30日には故郷の茅ヶ崎市民文化会館で「浪曲×茅ヶ崎×映画」というコラボイベントを予定している。
「地元出身の映画監督が手がけた作品の上映とともに、浪曲を披露するんですよ」
最近は“ネット上の百科事典”のウィキぺディアにも名前が載ったという。
「〈茅ヶ崎市出身の有名人〉という欄に、加山雄三さん、サザンオールスターズの桑田佳祐さんに交じって私の名前が掲載されて。ちょっとうれしかったな」
TSUNAMIのように押し寄せる人気に期待。