東京藝大出身、29歳の浪曲師・天中軒すみれが語る浪曲の魅力 「語りながら涙ぐんだことも」

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「浪花節(なにわぶし)」とも呼ばれる浪曲は、明治期から昭和初頭にかけて国民的な人気を博した。全盛期には「旅行けば~」でおなじみの「次郎長伝」で知られる広沢虎造をはじめ、およそ3千人もの浪曲師や三味線を担当する曲師が活躍した。

「一時は伝統芸能界の“絶滅危惧種”とも揶揄されましたが、最近は活気をとり戻しているんですよ」

 演芸担当記者が解説する。

「現役の浪曲師は東西合わせて100人ほど。最近は若い世代の浪曲師が増えつつあり、定期公演会場の浅草・木馬亭には20~30代の客も増えてきました」
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