グラドル歴14年にして「手ブラもしたことがない」 鈴木ふみ奈が語る“生存戦略”

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「手ブラはしない」という露出ライン

 25日には自身5冊目となる写真集「LOVE&PEACE」が発売された。沖縄で4月中旬に撮影され、「ポジティブな気持ちをお届けしたい」との思いからタイトルはつけられたという。

「全体に明るく、体のラインがしっかり見える写真が多いです。今までない露出感を出したくて、花で胸を隠す写真だったり、いろいろと提案しました。あとは裸に見える衣裳もお気に入りです。肌にフィットするインナーみたいな素材の水着で、今までやったことないグラビアです」

 グラビアアイドルにとって写真集を出すことは大きな目標だが、よりシビアに売れるかを見られる2冊目を出すことはさらに難しい。その中でアイドルでもモデルでもコスプレイヤーでもない、デビュー時からの生粋のグラビアアイドルの鈴木が、5冊もの写真集を出していることはそれだけで快挙といえる。

 さらに注目したいのは、その露出度だ。グラビアアイドルはファンも制作側も「前よりも露出を」と求めるため、年々肌を見せる面積が増え、やがてセミヌード、ヌードとなっていく。そして一度脱いでしまうと水着には戻りづらい。

 一方、鈴木は「手ブラもしたことがない」と露出に関しては一線を守ってきた。これだけのキャリアがあるグラドルでは珍しいことだ。

「社長が露出をしないように守ってくれていたからで、そこは本当に感謝しています。私はもっと露出してもいいんじゃないかという時期もあったんですけれど、社長がセーブしてくれました。グラビア自体は大好きなんですけど、自分ではできないと思うような露出を他から求められて、嫌いになった時期もありました」

 露出に関しては一定の線を引いて、それ以上のものは断り続けたことで露出ありき、ヌードありきのオファーはこなくなったという。

「今回の写真集も、『前作と同じ露出量で大丈夫です』と出版社の方に言っていただいて、むしろ露出を増やさなきゃと私たちが思ったくらいです(笑)」

 昨年にはコミックマーケットにも初めて参加。これまでグラビアに触れなかった人にも、グラビアの良さを伝えたいと考えている。鈴木にとって、グラビアをやって楽しいときはどんな時だろうか。

「新しいものを生み出せた瞬間ですね。週刊プレイボーイさんの『鈴木ふみ奈とサックス』だったり、先日の週刊SPA!さんでの10年前と今での私のグラビアの比較だったり。今までやったことないグラビアで、面白いねとか、ポジティブな感情を持ってもらったと伝わってきた時に、楽しいなと思います」

 グラビアの可能性を今後も追求したいという鈴木。現在の夢は「水着を着て、無重力空間でグラビアをやりたい」そうだ。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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