軍隊回避のため“女”になったのか… ryuchellさんで思い出す「韓国のトランスジェンダー芸能人」への誹謗中傷

国際 韓国・北朝鮮

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 ryuchellさんの死は韓国でも関心を集めた。彼を死に追いやったといわれる周りの厳しい視線と中傷は、韓国のトランスジェンダーの芸能人の環境に通じるところがあるからだ。

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 ryuchellさんが亡くなった翌日の13日、韓国のマスコミもこの事件について一斉に報道した。韓国内ではryuchellさんの名前はあまり知られていなかったが、〈カミングアウト〉〈女になった父親〉〈息子の誕生日の翌日死亡〉〈女になるため離婚〉など刺激的な見出しの記事が躍った。

 韓国内では、ryuchellさんに同情できないという声が根強い。妻と子供がいるにもかかわらず、外見を女性に変え、自ら命を絶つまでの経緯を、韓国社会は簡単に容認できないようだ。

「喉ぼとけがついたきれいな女」

 韓国にもryuchellさんと似た道を歩み、周辺の視線と誹謗中傷にともなう苦痛に耐えなければならなかった芸能人がいる。最も知られているのは、2000年代初めに「喉ぼとけがついたきれいな女」というコンセプトの化粧品CMでデビューしたハ・リスである。ハ・リスは1993年、高校卒業後に芸能ビザで日本に留学し、舞踊を勉強していた。後に東京で性転換手術を受けたという。

 当時、韓国内で性転換手術の可能な病院があまりなく費用も高かった。性別変更許容の基準も確立されていなかった。ハ・リスにとっては、日本が生まれ変わるためのうってつけの場所だったのかもしれない。

 当時の韓国芸能界で、ハ・リスの登場はまさに衝撃だった。彼女は連日マスコミの注目を集め、歌手やCM、バラエティ番組によく顔を出した。日本の放送にも出演したことがある。

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