佳子さまの別居問題で宮内庁幹部に“すきま風”が ご夫妻とご姉妹の亀裂を隠蔽した裏事情

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うやむやのまま幕引きか

 一連の経緯を、あらためて西村長官と加地大夫に質すと、判で押したように、

「報道室を通してください」

 と繰り返すのみ。その宮内庁報道室はといえば、

「長官は、皇嗣職大夫の会見の内容について、事前に所要の報告を受けていますが、その詳細については回答を控えます」

 皇室解説者の山下晋司氏が言う。

「かつての東宮職は“ミニ宮内庁”と呼ばれたほど独立性が保たれており、東宮職と同等の位置付けである皇嗣職もそれに倣って業務が行われているようです。それゆえ長官としても、皇嗣職大夫と秋篠宮ご一家との間のご相談事等にはあまりコミットしないのでしょう。とはいえ、国民からすれば行政上のトップである長官が大夫の責任にして知らん顔、というのは通用しない話だと思います」

 国民にもたらされるのは宮内庁への不信感と皇室への疑念でしかないといい、

「あるいは今回は、すでに70歳で退任が近づく加地大夫が、あえて泥を被ってうやむやのまま幕引きとなるのかもしれません。ですが、宮内庁の情報発信に対する姿勢が変わらなければ同じことが繰り返され、そのたびに皇室と国民との関係は悪化していくばかりです」

 これでは双方の橋渡しなど、望むべくもないのだ。

週刊新潮 2023年7月27日号掲載

特集「『秋篠宮家』問題で役所幹部に“すきま風” 『宮内庁長官』の非を認めた『佳子さま別居』 “虚偽で隠蔽”の波紋」より

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