「お前なんかいらない」「憎ったらしい顔しやがって」 『君たちはどう生きるか』生みの親の編集者に凄絶パワハラ疑惑が
“心当たりはない”
もはや、被害の告発は後を絶たないが、ハラスメントには何かと厳しいこのご時世。流行の最先端を体現してきた出版社で、問題にはならなかったのか。
「1年半ほど前、労働組合から話が上がり、会社から鉄尾さんに聴き取り調査が入ったことがあったんです」
とは、冒頭の同社関係者。
「しかし、会社は『職場環境を改善する』などと曖昧な結論を出し、問題にふたをしてしまった。たしかに、これを機に編集長が代わり、鉄尾さんと部員が直接話す機会は減ったようなのですが、部の実権は鉄尾さんが握ったままで、根本的な解決には至っていません」
会社がこれだから、当事者たちは黙って去るしかない、と訴えるのだ。
さて、当の鉄尾氏はどう答えるか。本人の携帯にかけてみると、
「(パワハラに)心当たりはないですね。いろいろ(部員の)入れ替わりがあったりはしますけど、その方々の適材適所で。会社からの調査はありましたけど、これ以上お話しすることはございませんので」
念のために会社にも尋ねると、担当役員は、
「書籍編集部は恒常的な黒字部署へと変容しており、コミュニケーションのあり方に関しては、新編集長の起用等の改善をはかっております。私が話の場を持った退職者からは、一度たりとも『ハラスメント』という発言はありませんでした」
昭和の感覚そのままに、“彼らは”令和の時代を“どう生きる”のだろうか。