自己申告制で1軍復帰？ 丸佳浩の2軍落ちにクビをかしげる理由【柴田勲のセブンアイズ】
丸佳浩の2軍落ち
巨人が後半戦スタートとなった3位・DeNA2連戦（横浜）に連勝、1.5ゲーム差に迫るとともに首位・阪神に5.5ゲーム差とし、5割に復帰した。
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25日から甲子園に乗り込んで阪神3連戦、東京ドームに戻って中日との3連戦は巨人にとって今シーズンの行方を占う大事な戦いになると思う。
なんとしてでも阪神に勝ち越して中日をたたく。貯金を1個でも2個でも増やしたい。まかり間違っても借金生活はダメだ。残り試合は58、正念場である。
その巨人だが解せないというか、分からないというか、首をかしげ続けているのが丸佳浩の2軍落ちである。
打撃不振がその理由だという。今季の丸は確かに成績が振るっていない。（注※）だが丸を落としてなんになるのか。
代役に同じ左打ちの岡田悠希を指名したけど務まるとは思えない。ファームではいい成績を挙げたようだが、1軍は全然違う。
報道によると、原辰徳監督は「いると使いたくなる選手というのがあって」と話しているし、また丸には「状態がよくなったら直接連絡してくれ」と伝えているという。
こんな話、聞いたことがない。自己申告制だ。打てるようになりましたと言われて1軍に上げる。それで打てなかったら、また落とすのか。理解できない。
不振の時も外さなかった川上監督
丸は巨人にとって外せない選手の一人だ。少しくらい不振でも2軍に落とすような選手ではない。巨人に移籍して今季5年目だが、1年目からから活躍し、チームに貢献してきた。ここ10年、巨人ナインの中では抜群の実績を残してきた。
丸は不振であっても相手チームからすれば嫌な選手だ。代打でいるだけでもいい。例えば2死満塁の局面、中山礼都らを使うより警戒されるし怖がられる。
V9時代の川上（哲治）監督は私、森（祇晶）さん、高田（繁）、土井（正三）さんらを不振の時でも外さなかった。いまだって岡本和真は不動の4番だし、ヤクルトの村上宗隆もいくら不調でも主砲の座にいた。
1軍で使っていれば必ず結果を出す。丸はなにも言わないが、譲れないプライドだってあろう。2軍落ちはなんのプラスにもならないと思う。イースタン戦にも出場しているが、腐らないか。少し心配だ。
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