乱立と奪い合いのせいで…スタートした夏ドラマに異変 「VIVANT」が「ラストマン」より低視聴率とは

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テレ朝ドラマは好発進

「1つは中村倫也が主演の『ハヤブサ消防団』(テレ朝)です。中村の連ドラ出演は、昨年7月期に有村架純とW主演した『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS)以来。過去には『美食探偵 明智五郎』(日テレ)や『この恋あたためますか』(TBS)など、イメージがつきがちな役が少なくありませんでした。しかし、今年3月、日テレの水卜麻美アナと結婚したことで、これまでのイメージは払拭されました。さらに、空前の人気となった『silent』(フジ)に主演した川口春奈を、初回ラストに思わせぶりな形で出演させたのも上手かった。原作は『半沢直樹』をはじめ日曜劇場が多かった池井戸潤ですから、中身もしっかりしています。初回視聴率は2桁発進の10・5%。『VIVANT』の強敵になりそうな勢いです」

 もう1本もテレ朝だ。

「伊藤沙莉が主演の『シッコウ!!~犬と私と執行官~』は、初回が9・6%。第2話で8・7%に落ちましたが、第3話で9・2%に盛り返す珍しいパターンで、これも2桁を伺えます。伊藤はこれまでNHKのドラマに出演することが多く、来年の朝ドラ『虎に翼』の主演も決定しています。彼女の人気に加え、織田裕二が伊藤に花を持たせる演技をしているのも悪くない。自虐的な長台詞もあり、脇に徹する織田の演技も話題です」

「ハヤブサ」と「シッコウ」に共通するのは、いずれも制作・放送がテレ朝で、役者が連投ではないことだ。

「やはり既視感はないほうがいいということです。そして、PRはまめにやる。テレ朝は番宣のスポットCMもしつこいほど入れますからね。当たり前のことですが、それをキチンとやらなければ数字が取れない、ドラマ乱立時代なんです」

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