暴力団と対峙した2人のエリート警察官僚がまさかの宮内庁幹部に…彼らが抱える意外な悩みは
全国唯一の危険団体と対峙した人物
「ご本人たちも、まさかここまで畑違いの仕事を任されることになるとは、思ってもみなかったのでは」
現職警察幹部が指摘するのは、皇室の御意見番・宮内庁御用掛を務める吉田尚正・元警視総監と、皇室施設の全権を担う宮内庁管理部長の野村護・前大阪府警本部長のことである。
というのも、この2人、全国で唯一の特定危険指定暴力団「工藤會」(福岡県)と最前線で対峙し、頂上作戦を指揮した経歴を持つからだ。
「堅気には迷惑をかけないという任侠道から外れた、ただの暴力集団。義理人情に厚いはずの江戸時代から続く伝統的な侠客ではない」
先の警察幹部がこう語るように、工藤會は市井の人々を射殺するだけでなく、引退して民間人となった元警察官も銃撃、複数の放火事件も起こし、暴力団を排除しようとする一般市民に“牙”を剥いた前例のない凶暴性と凶悪性を持つ。
その工藤會と対峙した2人の元大物警察官僚が、現在は宮内庁の要職に就いて、ある事象に大変困惑しているとの噂を聞きつけ、取材してみると……。
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