【らんまん】田邊教授の若妻を演じる23歳「中田青渚」 意外な理由で芸能界入りした実力派だった

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「漫画を買いたかったから」オーディションに参加

 現在放送中の連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合・毎週月~土8:00~ほか)がついに後半戦に突入。同時に要注目の新キャラクターも登場した。東京大学植物学教室の初代教・田邊彰久(要潤)の若妻・田邊聡子である。

 聡子を演じる中田青渚(なかた・せいな)は、今年4月クールで放送された「だが、情熱はある」(日本テレビ系)にオードリー・若林正恭(髙橋海人)が恋心を抱く橋本智子役で出演。それもあって、「らんまん」では着物姿とのギャップも話題となった。

 そんな中田は、すでに計30本以上ものドラマと映画に出演している“隠れた実力派”である。その魅力を探っていこう。

 まずは簡単な経歴から。兵庫県神戸市出身で2000年1月6日生まれの現在23歳。中学3年生だった14歳のときに、少女漫画雑誌「Sho-Comi」(小学館)主催の「第5回Sho-Comiプリンセスオーディション2014」に自ら応募し、グランプリに輝いた。直後に現在の事務所にスカウトされたものの、そもそもオーディションに応募した理由は「漫画を買いたかったから」。賞金の図書カード3万円分が目当てだったのだ。

 そのため、最初のころは女優やモデルの仕事にはあまり興味がなかったという。しかし、レッスンを受けるうちに演じることの楽しさを実感し、本格的に女優を目指すことを決意。中学を卒業すると1人で上京し、高校に通いながら本格的に芸能活動をスタートさせた。

映画「3月のライオン」で神木、清原とすでに共演

 15歳で学習塾「市進学院」の2015年度イメージキャラクターを務めると、同年12月には「orange-オレンジ-」で映画デビュー、翌年1月には「ラーメン大好き小泉さん 2016新春SP」(フジテレビ系)でドラマデビューを果たし、その後は女優としての道を着実に歩んでいる。

 2017年4月に公開された「3月のライオン」後編で、初めて注目を浴びた。彼女が演じた中学3年生の高城めぐみ役は、クラス内にはびこる“いじめ”の首謀者だった。しかも最初のターゲットが転校してしまったため、その子と仲の良かった川本ひなたを次の標的にしたというとんでもない“腹黒女子”。この“いじめっ子”という役は、インパクトが強いと同時に、非常に難しい役だ。そこで彼女は、見事なまでの“悪役”ぶりを発揮し、クラス中から恐れられる「高城めぐみ」というキャラクターをまざまざと演じきったのである。

 ここで注目したいのは、本作の主人公と共演者だ。孤独なプロ棋士の少年・桐山零を演じたのは神木隆之介、主人公と交流を重ねつつもいじめられっ子になってしまう少女・ひなは清原果耶だった。「らんまん」の主人公と「おかえりモネ」のヒロインとの共演を、中田はすでに果たしていたことになる。まさにこの時点で、将来の朝ドラ出演は予言されていた……とでも言うべきキャスティングだった。

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