現役捜査員も「捏造だった」と証言、捜査を仕切った関係者らは事件後に昇進 女性を自殺未遂に追い込んだ警視庁公安部の暴走
警視庁に激震が走っている。ある国内メーカーを見舞った「冤罪事件」。国は賠償を求めた訴訟を起こされたのだが、その裁判の過程で現役捜査員が事件捜査に「捏造(ねつぞう)」があったと認めたのだ。一体、権力機構に何が起こったというのか。
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隠密行動で知られる警視庁公安部の捜査員が素性を明かし、素顔を人前にさらすことは珍しい。だが6月30日、東京地裁第712号法廷で42名の傍聴人が注視する中、証言台に立ったのは公安部の精鋭・外事1課に籍を置く警部補だった。...