キャラ弁教室に格闘ゲームの聖地… 日本人も知らない、訪日外国人の人気スポットに行ってみた
コロナ前の3倍の受講者数という「キャラ弁教室」
6月21日に発表された5月の訪日外国人客数は189万8900人。客数では4月より微減したが、回復率は今年最高の68.5%(2019年比)を記録した。たしかに、街を歩いていても、外国人旅行客の姿は目に見えて増えている。政府観光局のデータによると、シンガポール、米国などからの訪日客数はコロナ前を超えている。おなじみの浅草や京都とは異なる“日本人も知らない”人気のスポットを訪れてみた。
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【写真を見る】本物そっくり? 外国人女性が作った「トトロ」のキャラ弁
ポケモン、トトロ、キティちゃんなど、世界でも人気のキャラクター弁当の作り方を英語で教えてくれる「わしょクック」(神奈川県相模原市)。代表の富永紀子さんは「インバウンドが戻ってきて受講者数はコロナ前の3倍に増えた」と話す。
この日、教室を訪れたのは休暇を利用して訪日中の二人のオーストラリア人女子大生。日本でいちばん体験したかったのがキャラ弁教室だという。当日のお題は「トトロ」。ぎこちない手つきで約2時間、食材と格闘して完成。実食タイムには「おいしい、かわいい」を連発。「いい思い出になりました」と満足げだった。
「最高の日本土産ができた」
椎名林檎など多くの著名人にも陶芸指導をしているセラミックアーティスト・中野拓先生の工房「Taku Nakano CeramicArts☆」(東京都港区)には連日のように訪日外国人が金継ぎを体験しにやってくる。この日はオーストラリアとブラジルから4人家族2組の8人グループが訪れた。
教室は各々が選んだ器を割るところからスタート。割れ目にやすりを丹念にかけ、接着、さらに金の粉を塗り……細かい作業を続けること約1時間半。作品が完成に近づくにしたがって「ラブリー!」「ビューティフル!」と自画自賛の歓声が上がる。「最高の日本土産ができたわ」と8人はうれしそうに帰っていった。
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