【どうする家康】鯉が臭ったからではない…「本能寺の変」を起こす明智光秀の残念な描き方

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「信長を本能寺で討つ!」

 NHK大河ドラマ『どうする家康』の第27回「安土城の決闘」で、こう決意を口にしたのが、明智光秀(酒向芳)ではなく徳川家康(松本潤)だったから驚いた。家康はその3年前に、有村架純が演じた正室の築山殿(ドラマでは瀬名)と嫡男の松平信康(細田佳央太)を死なせて以来、「信長を討つ」ことだけを支えに心を保ってきた、という設定だったのだ。

 しかし、家康が妻子を処分したのは、信長に命じられたからではない。築山殿は信康を巻き込んで宿敵の武田と内通し、それが発覚して、さらには信長の知るところとなると、身を守るために家臣団の多数派工作までした。...

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