「実は他のレスラーに嫌われていた」ミル・マスカラス セメントマッチとなった伝説の一戦(小林信也)

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 プロレスに熱中した小学生の頃、プロレス雑誌「ゴング」で見た“千の顔を持つ男”ミル・マスカラスに強く引かれた。メキシコの人気覆面レスラー。記憶は曖昧だが、マスカラスが空を飛んで相手に襲いかかる写真がページを飾っていたのだと思う。それを見た瞬間に衝撃を受けた。プロレスの概念を打ち破る立体的な動き。一発で心をつかまれた。マスクのデザインも斬新で、何もかもが新しい世界への誘いだった。

 当時わが故郷・新潟には民放テレビがTBS系1局しかなく、国際プロレスがすべてだった。...

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