見た目はギャルでも中身は女子アナ? 報道MC初挑戦のみちょぱに見る「賢さ」の正体

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おじさんのおじさんによるおじさんのためのギャル 人気女子アナたちとも重なる生き方の先にあるものは?

 見た目はギャルだが中身は女子アナ。そんなみちょぱなら、報道番組のMC就任もさもありなんというか、女子アナ的人生のひとつの勲章といった感がある。

 けれどもニュースに対しての批判を気にしてか、本人はTwitterで「真面目になりすぎず特に同世代くらいの方達に伝わりやすいわかりやすいようにやるつもりです!新しいこと始めようとしてる人に批判的なコメントばっかする大人たち、まだ収録してないので逆に燃えてやる気につながります!是非みてください!」という強気さを見せている。女子アナとは正反対の、ギャルっぽい鼻っ柱の強さを押し出し続ける姿勢はやはり、周囲の求めるみちょぱ像をよく分かってのことだろう。

 業界のおじさんに愛され、お茶の間のおじさんたちに批判され。そうした女子アナは山ほどいたが、タレントではそうはいない。みちょぱとは、おじさんのおじさんによるおじさんのためのギャルという、唯一無二の、しかも今の日本で最も票田が大きいポジションを手にした女性なのだろう。

 考えてみればアヤパンやカトパンなど、一世を風靡した女子アナは元ギャルということも多い。ただ彼女たちはあまりに人気者になったために、「おじさんのお気に入り」という仕事ループから抜けるのにはライフイベントを使うしかなかった。報道番組のメインMCを「最後のお務め」的に全うしたら、結婚や妊活でフリーに、という流れである。ただでさえ不規則で不条理なことも多い芸能界、ワークライフバランスも自分で守らなくてはいけない時代だ。みちょぱも自身の人生設計を見据えた上でのMC就任だとしたら、やはり彼女の「賢さ」は本物だと思う。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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