見た目はギャルでも中身は女子アナ? 報道MC初挑戦のみちょぱに見る「賢さ」の正体

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 みちょぱこと池田美優さん、8月に放送する報道番組のMCに初挑戦するという。ネットニュースの見出しによれば、闇バイトや「立ちんぼ女子」といった今起きている“闇の世界”の実態をあぶり出し、若者たちに警鐘を鳴らす番組とのこと。ただ、確かにニュースの当事者世代であるとはいえ、放送は土曜14時という時間帯。視聴者層として考えられるのは、若者よりも中高年だろう。

 視聴者層とのズレも含め、彼女のMC就任には賛否両論が集まっている。反対意見としては、主に以下の二つが挙げられるのではないか。

 一つは、彼女が専門家ではないということだ。それは、社会問題を扱う知識がないという意味と、報道番組の進行スキルを学んでいないという、両方の意味で素人ということを指している。ワイドショーの顔といえば、大物芸人やタレントだらけ。そこでもう一つの反対意見として、彼女に世相を斬るだけのコメント力があるのかという声も上がっている。

 確かにMCといえば、良くも悪くもアクが強い男性ばかりだった。松本人志さんしかり、加藤浩次さんしかり。彼らのコメントは即日ネットニュースになり、瞬く間に世間をにぎわせる。一方でみちょぱさんもコメンテーターとして大活躍だったとはいえ、彼らほど爪痕を残したかと言われれば、確かに物足りないと言わざるを得ない。

 そもそも彼女自身、かつては女性誌のインタビューで、「基本的に、人に興味がない」「自分がメインの仕事は苦手、自分自身にそんなに話のネタがない。『脇役』が一番合っているから、MCも難しい」と述べていた。今回の番組就任に関しても、「大丈夫かな~という感じ(笑)。若者代表として番組に呼ばれることが多いんですけど、同世代の子から“全然違う”と言われることもある」とのコメントを出している。

 報道番組に求められる知性とコメント力に、自他ともに不安要素を認めるみちょぱさん。けれども彼女の「コメントの薄さ」こそが、各番組で重宝されてきた「賢さ」と表裏一体なのではないだろうか。

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