「力士役はロケ弁二つ」「宮城野親方(元白鵬)もファンで…」 「サンクチュアリ」猿谷らが明かす過酷すぎる舞台裏
宮城野親方も…
2年間にわたる過酷なロケを通して“部屋”の結束も強くなった。
「最後の方は本当に家族のような感じでね。相撲記者役の忽那汐里(くつなしおり)さんも、撮影を通して観戦に行くほど相撲が好きになったとか。相撲協会からもおとがめなしで、まずは安心しましたよ」(同)
それどころか苦心の作は、現役力士の心もつかんでいるという。主人公の兄弟子・猿谷(えんや)役で出演した元力士の澤田賢澄(さわだけんしょう)氏が、角界での評判を明かす。
「現役はもちろん、親方にもファンが多いのです。宮城野(みやぎの)親方(元白鵬)や二所ノ関(にしょのせき)親方(元稀勢の里)からも感想をいただきました。特に宮城野親方は私が演じた猿谷の『てめえの相撲はな、ただの点なんだよ』というセリフが好きなようで、実際に目の前で演じさせられました」
「力士役はロケ弁二つ食べないと」
撮影中は元力士として実技指導も担っており、
「最初の1年間は週6日、稽古をしていました。撮影中も体重が落ちるからと、力士役はロケ弁を二つ食べなきゃいけない。100キロもなかった俳優の方々が、私と同じ130キロ近くまで増量してきたのには舌を巻きましたね」(同)
澤田氏が役者陣に掲げたのは「四股を最低300回踏めること」だった。
「相撲は立ち合いの迫力が全て。そのぐらいの下半身ができないとボロが出てしまいます。一ノ瀬さんも劇中同様、ほとんど叫ぶように気合を入れながら四股を踏んでいました」(同)
こうした役作りの過酷さもあって「次回作はまだ先になる」(維新力氏)というのだが、早くも“来場所”が気になるところだ。